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2020年03月06日

日常の中で無菌状態を作り出すことはできるのか

日常の中で無菌状態を作り出すことはできるのか


 細菌やウィルスは私たちの身体にとって、様々な影響を及ぼすため出来ることなら避けたいという存在であるという事は多くの人にとって共通の想いなのだと思います。

 近年の「除菌」、「抗菌」もブームといわれているほど関連商品が人気を博していることもそのような気持ちの表れなのかもしれません。

 また、このような「除菌」「抗菌」の流れについては、近年、「耐性菌」の問題など様々なリスクも注目されて来ており、いったい何が良いのかわからないという方もいると思います。

 この、「除菌」「抗菌」に対する注目度の高さの原因として考えられるのは、「目に見えない不安・・・」に対して、「安心したい」という気持ちの表現の一つとしてとらえることができるのかもしれません。

 実際に、この目に見えないものをどのようにしたら封じ込めるのか・・・という事も大切なことの一つです。

国際宇宙ステーションのように閉鎖された空間などでは、このような人体に悪影響を及ぼす微生物やウィルスの排除については細心の注意を払っているという事を伺ったことがあります。

 そのために、宇宙飛行士には搭乗前に無菌空間での予備生活機関や様々な方法を使って、宇宙ステーション内での感染の予防に努めています。また、宇宙という過酷な空間では身体に様々なストレスがかかるために免疫力低下の懸念もあることからミッションを行っていくために宇宙飛行士の健康管理も含めて極めて重要な課題として考えられているそうです。

 このように、様々な努力にもかかわらず国際宇宙ステーション内では様々な細菌が発見されたという事もあり、除菌などによる細菌やウィルスの防御という課題解決の限界性を感じるような現実もあります。

 そこで、検討されている事の一つが、プロバイオティクスを利用して免疫力低下を抑えることで宇宙飛行士の健康を保つという、今までとは正反対の、逆転の発想をもとに取り組みが始まっています。

 実際に、「国際宇宙ステーションきぼう」では、生きた菌を宇宙に届けられる技術を開発済みで、カプセル化された乳酸菌(L.カゼイ・シロタ株(YIT9029)を宇宙飛行士に摂取してもらい、宇宙の閉鎖空間で課題になる腸内環境や免疫機能の改善のデータなどの収集解析も始まっています。

 宇宙ステーションでの取組でもわかるように、目に見えないものと闘う不安も含め、「人間が本来持っている恒常性の向上」に着目し、普段通りの健康管理に徹することも、ストレスによる免疫力低下というマイナス要因そのものも少なくできるのかもしれません。

 そのためには、食生活、適度な運動、快適な睡眠を中心とした充分な休養の3つの柱を中心に、プロバイオティクスやプレバイオティクスを用いたお腹の健康を改めて大切にしていく事が一番有効なのかもしれせん。





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Posted by toyohiko at 11:35│Comments(0)社会を考える
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