2014年09月27日
身体の秋支度はいかがでしょうか・・・6秒エクササイズ

今年は、例年と比較して「残暑厳しき・・・」という感じではなく、朝夕の冷え込みが気になるという方も多いと思います。つまり、原因の一つは、昨年よりも日照時間や降水量が多いということなのですが、この状況に身体も適応していく必要があります。
さて、どのように適応していくということなのですが、これは身体のタイプによって異なるそうです。
当然のことながら、人間は体温を一定に保とうとする恒温動物なので、気温が下がれば下がるほど基礎代謝量を増やす必要が出てきます。そして、その基礎代謝の多くを筋肉によって賄っていますので、筋肉の量は重要な要素の一つです。
筋肉量が充分な人の場合は、基礎代謝量の増加を筋肉が賄ってくれるので大丈夫なのですが、充分でない人の場合、身体がどのように対応しようとするかと言いますと、脂肪分を蓄積することで、保温をしようとし始めるそうなのです。
つまり、身体のタイプによってということは、筋肉の量ということになります。昔から、多くの動物が冬の時期の食糧の少なさゆえ、秋の食糧の豊富な時期に冬に備えて身体に何らかの形で熱量を蓄えようとします。これはある意味人間でも同じことが言えるのかもしれません。
「食欲の秋」というのは、冬の準備のための本能であるとすれば、「自分の身体は筋肉量が充分なので、余分な蓄えは必要ない・・・。」ということを言い聞かせる必要があるのかもしれません。
そのためには、筋肉量を増やす必要があります。しかも絶対量を増やすためには、小さい筋肉よりも、大きな筋肉を重点的に鍛えたほうが有効ということになります。
鍛え方としては、色々な方法があると思いますが、ここで、筋肉がどのような仕組みで強くなるかを説明していきたいと思います。
筋肉は、フィラメントと呼ばれるタンパク質が細い糸のよう並んだものが、さらに束ねたような構造をしています。筋肉を強くするということは、このフィラメントの本数を増やして、束を太くしていくということになります。
しかも、このフィラメントというものは、発揮する筋力を持続させるために常に半分ずつ入れ替わりで作用することになっているそうです。例えば、4本のフィラメントがあるとすれば、まず2本が働き、次の2本と交替し、さらに元の2本が働く・・・といった具合です。しかもその時間も決まっており、5秒経つと交替するというようにできているそうです。
その繰り返しで、間に合っている位の筋力の負荷であれば、繰り返すだけで済むのですが、半分のフィラメントでは、間に合わないという判断をすると、フィラメントの数を増やそうとするというそうです。
しかし、「現状では、間に合わない重労働・・・」ということは事前に筋肉が分かっているわけではないので、交代時間の5秒後に交代要員の不足に気付き、そこで初めてフィラメントを増やそうとするようです。この仕組みを利用した、筋肉増強法がドイツのマックス=プランク研究所で考えられたアイソメトリック法です。
つまり、この方法のポイントは6秒以上・・・ということになります。
この原理を、よく理解していれば、身近な生活の中でも「ちょっと6秒・・・」をすることで、筋力アップにつながるかもしれません。
当然、筋肉量が増えれば熱源もふえるために、ある程度の体温が維持されるわけですので免疫力アップにもつながりますので、ウィルスの気になる冬にも対抗できる身体づくりにもなります。
皆さんも、身体の秋支度に6秒エクササイズはいかがでしょうか・・・。
Posted by toyohiko at 16:04
│身体のしくみ