2014年09月05日
食品添加物とアレルギー

現在、外食産業で最も求められる情報としてあげられるのが、「アレルギーに関する情報」、「栄養成分に関する情報」、「原材料の産地に関する情報」なのですが、その中でも最も、重要視されるのがアレルギーに関する情報だそうです。
これは、アレルギーに関する関心が高いということではなく、アレルギーで困っている人たちが多いということの表れなのではと思います。すでにご存じの方も多いと思いますが、アレルギーという症状は身体が異物と認めるものに対して、排除しようとしたり、これ以上摂取したいために、自身の身体にSOSを発するメカニズムのひとつですので、普通に考えれば、非常に大切な身体の反応です。
アレルギー症状は、大きく分けて2つあるといわれている、自然免疫と獲得免疫の中でも、獲得免疫が大きく関わっています。過去に摂取したものが「異物」と認められた結果、獲得免疫系の免疫システムが始動するということになりますので、その手前に防御する自然免疫との免疫活性のバランスが重要になってきます。
また、アレルギー症状についても、発症の具合に差があり「体調のせいかな・・・」と思うようなことがある方も多いと思います。これも、季節の変わり目など気温の変化が激しかったりすることにより、免疫活性が下がっているために症状が悪化するようなことも考えられます。
特に、春先や秋口などは身体そものもの疲れが出やすく、免疫活性が下がってしまう時期でもありますので注意が必要がだと思います。
具体的には、何を気をつけたらいいかということになりますが、自分自身のアレルゲンを認識している方は、そのアレルゲンを排除することが、まず大前提です。しかしながら、症状そのものが急に出る方もいれば、発症の具合がまちまちで原因がよくわからない方も多いというのも現実なのではないかと思います。
そうなりますと、何に関して気をつければいいのかが分からないという状況に陥ってしまいます。ここで、よく考えてみる必要があるのですが、「アレルギーというのは、異物に対する免疫反応である。」ということを考えれば、異物を体内に入れないようにすることが有効なのではということになります。
実は、この「異物」が身近に沢山あるということを認識する必要があります。私たちの周りには、そもそも自然界に存在しなかった、化学合成によって作られたモノが沢山あります。例えば、農薬、合成添加物、・・・大気中に含まれる汚染物質もその中のひとつです。
しかしながら、実際の生活の中では非常に身近な所にあり、意識していないと知らない間に体内に、摂取してしまっていることは少なくありません。
これらの因果関係については、未解明なものも多いのでそんなに神経質になる必用はない・・・という議論があることも事実ですが、日進月歩で進んでいる科学技術の中で、本当の意味での人体への影響が解明されるだけの時間スケールが足りていない。という考え方をする方々も少なくないということもありますので、このようなグレーゾーンなのであれば、出来るだけ摂らないという選択をするほうが賢明なのかもしれません。
野菜や果物などの生鮮食料品であれば、農薬のリスクなどがありますが調理前にしっかりと水やお湯で洗うことで、落ちるものもあります。また、加工品などにも表示義務のないものもありますので、なるべくわかっているものを自分で作るということも効果があります。
これは、調味料などについても同じです、今では簡単なレシピがインターネットなどで手に入りますので、自家製のトレッシングやソースを楽しむことで、全体の摂取量を抑えることができます。
「手軽に簡単・・・」というキーワードは、現代のライフスタイルにとって、非常に魅力的な響きに聞こえますが、「それなりの理由がある・・・」ことも考えながら、一工夫出来ると良いですね・・・。
Posted by toyohiko at 16:46
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