2010年12月03日
呑んだ後のラーメンは何故 美味い?

そろそろ、年の瀬も近づいてきました。と同時に忘新年会も含め会食の機会もふえいろいろな意味で健康管理も必要な時期になってきました。
飲み会が終わった後に、「小腹がすいたので、ラーメンでも」とか「呑んだ後のこのラーメンが美味いんだ・・・!」という会話を交わした経験のある人たちも多いと思います。
しかし、少し冷静になって考えてみください。食事をしてからずいぶん時間がたっているのならいざ知らず、だいたい、「ちょっと、小腹が・・・」というときは、その直前まで飲食を続けていることがほとんどではないでしょうか。
なのに、何故おなかがすいてしまうのでしょう。
お腹が空いてしまう、大きな理由に「アルコール」と「血糖値」の関係があります。アルコールと摂取すれば、当然、そのアルコールを分解するという作業を身体が始めます。そのときに肝臓がアルコールを分解するのに糖分を必要とするのです。
その結果、体内の糖分が消費され血液中の糖分の割合が減ります。つまり、血糖値が下がってしまいます。血糖値が下がると脳は空腹というように判断して「栄養分を補給しなさい」という指令を出すのです。
その脳の指令に従って、実際は空腹ではない状態のお腹にさらなる栄養補給をてしまうということになるのです。そういった行為を続けた結果どうなるかはみなさまのご想像通り・・ということになります。
また、アルコールは肝臓でアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素により酢酸へと分解され、最終的には「水」と「二酸化炭素」に分解されることにより体外へと排出されます。
つまり、糖分と同時に水も消費されます。呑んだ後、「寝る前に水を一杯飲んでおくと翌日すっきり・・・」ということをいう方もいますが、これも理にかなっているということになります。
なんだかんだ言っても、一番いやなのは二日酔いですが、これは、アセトアルデヒド分解の許容量を超えてアルコールを摂取することで毒性の強いアセトアルデヒドが血液中に流れ出してしまう状態によって起こる現象だといわれています。
日本人は、アセトアルデヒドを分解する酵素をあまり持たないといわれています。
この季節だけではないですが、自分の身体と相談をしながら後で後悔しないように楽しく呑むことが大切ですね。
Posted by toyohiko at 09:36│Comments(2)
│身体のしくみ
この記事へのコメント
世間でよく言う「甘いものは別腹・・・」と言うのは、お酒の場合の色な種類のお酒を飲んだ時の「ちゃんぽん」と同じようなものではないでしょうか・・・・
「ちゃんぽん」で飲むとついつい酔いが回ってしまう。というのは目先が変わるために結果としてアルコールの摂取量がいつもより多くなってしまうというのがよく聞かれる説のようです。
つまり、目先の違うものが目の前に出てきたときに「食べたい・・・」という指令を脳が指令を出してしますのでしょうね・・・
Posted by toyo at 2010年12月07日 22:39
若い時は二日酔いにもなりましたが、今は何となくこれ以上は飲まない方がいいなという量が分かりますね。お酒の後のラ―メンのように、お腹がいっぱいでも甘いデザートは食べられます。別腹というのは脳はどんな司令を出しているのでしょうか?
Posted by youko at 2010年12月04日 20:12
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