2014年10月31日
姿勢とストレス

笑いが、健康にとって様々な良い効果をもたらすことはよく知られています。特にNK細胞などの自然免疫系の免疫活性の上昇などは代表的な効果の一つです。
とはいえ、日常生活において毎日笑っていられるというわけではありません。うれしいことがある一方で、悲しいことや苦しいこともある・・・というのが現実です。
例えば、腹を立てて大きな声で、怒鳴ったりしたときに、めまいを感じたり、軽い頭痛を感じたりしたことはありますでしょうか。これは、怒りなどの興奮によって、血管が収縮して神経が締め付けられるためにそのような症状があることがあるそうです。
これも、ある意味動物的な本能の一つとして、自らの危機に備えて相手に相対するための機能の一つでもあります。 つまり、激しい身体の動きや反応ができるように血圧を上げることによって準備していることによるものでもあるので、ある意味大切な反応でもあります。
また、驚きや悲しみに対しても、身体が危機を感じることによって怒りの時と同じように血圧を上げるような仕組みができています。
急に大きな物音がしたり、車のクラクションを鳴らされたりすることで動揺してしまい、その後の動作に落ち着きがなくなったりすることがあります。
このように、身体は様々なストレスに対して、反応するようにできています。そのために、ショックや衝動に対して、受け止めすぎてしまうと精神的にダメージなってしまい、身体の支障をきたすということにもなってしまう可能性が高まってしまいます。
だからこそ、様々なストレスにいかに動揺せずに、冷静さを保つかとということが重要になります。武道の世界などでは、よくいわれる「平常心」、を保つということに対して、様々な努力をしている方たちがいかに多いかということだと思います。
その解決方法の一つとしては、反復練習を繰り返すことで身体にしみこませるということです。これは、場合によってはできるのうなものではないこともあります。
もう一つは、姿勢です。これも武道などでよく言われるのですが、「丹田に力を込める」という表現をします。
これは、へその下(丹田)に力を入れてることによって、腰がしっかりと立った状態を保ちます。そうすることで、肛門周りの筋肉を占めるようなイメージにします。
上半身は、力を抜いて肩を下げ、顎を引く・・・そうすることで、身体に1本軸が通ったようになり背筋が伸びるのです。
また、荒れた海で船酔いしないためには、肛門を締めて肩を下げていれば船酔いすることはないという話もあるそうです。
こうして考えると、姿勢が様々なストレスから身を守ることにつながるということであれば、「丹田に力を込める・・・」ことで、このストレス社会を乗り切っていくための1つの方法として実践してみるのも手かも知れません。
Posted by toyohiko at 13:37│Comments(0)
│身体のしくみ