2016年02月20日
風邪と腸内フローラ

寒い季節になりますと、咳や鼻水、発熱の症状で健康の状態を損ねる方も多いと思いますが、このような症状は「風邪」と総称されています。
この風邪に関することについても「風邪という病気は無い・・・」等という話を耳にするくらい、このような症状の原因は様々です。
そのために、専門的な分野では上気道感染症という言葉が使われるそうです。
主な原因としては、ウィルス性のものと細菌性のものとに二つに分けられるそうで、ウィルス性上気道感染症の代表選手がインフルエンザということになります。
最近では、インフルエンザに罹ると熱が下がった後も、数日は登校や出勤の制限に関する規定を決めているところや、家族がインフルエンザに罹った場合においてもその規定をていようするようなところも出てくるようなこともあり、ある意味「かたが風邪・・・」というレベルを超えて、明確なリスクと捉えはじめられているような状況もあるようです。
このような、上気道感染症に関する対応に関して言えば、お国柄というか、国によっても随分違うという現状もるそうです。
特に、上気道感染症のウィルスは湿度に弱いということもあるのかもしれませんが、冬の湿度が高いヨーロッパの国々では、インフルエンザに罹ったということで、お医者さんにかかるというような習慣はほとんどないという話を聞いたことがあります。
このような、習慣の違いから考えられることは、ウィルス性の感染症の多くは、症状の緩和により、自己治癒力(免疫力)を高め自身の身体が「ウィルスと戦うお手伝いをする」しか方法が無いと考えられているから、ということなのだと思います。
これは、洋の東西に関わらず、人間の身体の仕組みは同じなのでまさに習慣ということなのだと思います。
このことを、逆に考えれば自己免疫力をつねに保つことが出来れば、インフルエンザにかかることもなくなるかもしれませんし、もし、罹ったとしまったとしても発熱期間が短いなど身体への負担が少なくなるということです。
この考え方は、まさにワクチンもおなじで、他の種よって培養された罹患率の極めて低いとされるウィルスを投与することによって、あらかじめ獲得免疫系と呼ばれる、そのウィルスに適合するような抗体をつくることで予防をするということになります。
しかしながら、ワクチンを打った人も打たなかった人も、インフルエンザにかかる人もいれば、罹らない人もいるというのが現実です。
こうして、考えるとインフルエンザに対する抗体も大切ですが、その手前でウィルスを戦う自然免疫系のチカラはもっと大切なのではという気もしてます。
皆さんからすると、風邪などとは縁遠いを思われがちな、トップアスリートの皆さんは日頃の練習での身体への高い負荷や試合前のストレスなどの原因で風邪にかかってしまう方が実は多いのです。
身体が資本のトップアスリートたちがそのリスクをどのように回避すればよいのかという研究も行われています。そのなかでも乳酸菌などのプロバイオティクスを飲用することで、唾液中のIgAといわれる抗体の増加や上気道感染症の罹患率の低下などの結果も報告されています。
このことは、腸管免疫といわれるように腸内フローラが良い状態になることで、自然免疫系も含めて身体自身のもつ感染症等の外敵と戦うチカラにつながっているといい可能性を示唆していると思います、
風邪の季節こそ、良い乳酸菌で風邪予防・・・ 試してみませんか。
Posted by toyohiko at 10:52│Comments(0)
│身体のしくみ