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2013年11月22日

化学物質から身を守るために

化学物質から身を守るために

 化学物質という言葉を聞くと、なんとなく危険なイメージがつきまとう人も多いかと思います。実際に「化学」という言葉との付き合いを考えると「○○すると、危険だから取り扱いに注意しましょう・・・」というような言い方をしてきたということも、一因だと思います。
 また現代においては、化学物質はあらゆるところで私たちの生活に密着しており、避けることのできないものになっていることも事実です。

 その中でも、特に注目されているのが健康への影響です。

 最近、「なんだかわからないけど、自分でもよくわからない身体の不調・・・」を訴える人が増えてきているという話を耳にすることがあります。
 しかも、病院で検査をしてみても、なかなか異常が見つからないという事も多いようです。また、アレルギー症状についての増加も多く、自分の周りの人の中に、何らかのアレルギーを持っているという事も珍しくない状況になっています。

 アレルギーというものは、ご存知の方も多いと思いますが基本的に免疫反応による炎症などのことをいいます。つまり、身体が異物と認識したものを排除、攻撃するために身体が反応する症状です。
 
 逆にい言うと、「この程度の奴だったら、あまり影響ないし仲良くしておこう・・・」というような免疫寛容が低くなっているということもありますが、先進国を始め衛生的な環境になりすぎてしまったために、自然免疫の活躍の場面が少なく活性が下がり、獲得免疫系が常に優勢になっているというような、自然免疫と獲得免疫とのバランスが免疫系の中で崩れてしまっている事も考えらます。

 そのような状況の中、日常の生活の中での食品や水の中にも好ましいとは言えない化学物質が多く存在しているというのも現実です。直接、口に入れないとしても殺虫剤やPM2.5のような空気中の浮遊物質などたくさんあります。

 そのような、物質に反応し身体に変調をきたすという科学物質過敏症という症状を持つ人が、日本国内に10人に1人・・・約1割もいると言われています。先ほども言いましたように、この化学物質過敏症というものは、自分自身でもよくわからない身体の不調に悩まされているため、医師に症状や原因が伝わりにくく根本的な治療がほとんど行われないままに放置されることが多い症状と言われています。

 実際に、殺虫剤が原因の頭痛などの場合、患者さん自身が殺虫剤を使用したことをすら忘れてしまったり、医師も化学物質に対する症状を疑わずに原因不明のまま不調が改善しないというような例も少なくないようです。
 特に、家庭用農薬(殺虫剤)や残留農薬でこのようなことが起こる例は多いそうです。

 この化学物質過敏症の症状がひどい場合においては、コロニーと呼ばれる施設に移り住み、あらゆる化学物質から遠ざけるための生活をしながら、原因物質を突き止め免疫寛容を高めるということを行うそうです。
 このアメリカのコロニーなどは、壁はほうろう引き、絨毯はなく、電磁波を避けるために蛍光灯は使用せず、白熱灯、テレビの電磁波はガラス板で遮断し、ケーブルから出るであろう物質を屋外に出す装置までついているそうです。しかしながらこのような生活を続けるということは現実的には無理があると言わざるを得ません。

 そうなれば、「日頃、何を気をつければいいか・・・」ということになると思いますが、原因となりそうな物質を避けるということが言うまでもありませんが、食生活を気をつけるということも必要だと思います。

 現代は、便利になってきたと同時に、加熱も含め食品の加工度合いが高く、以前であれば普通に摂取できたはずの、ビタミンやミネラル、酵素などの身体にとって不可欠な微量元素が不足している人が多いそうです。
 多くの酵素を含んでいると言われるフレッシュフルーツもを剥いてそのまま食べるという人も最近は、コンビニなどでのスィーツの普及によって少なくなったと言われています。

 ビタミンやミネラルの中には、ホルモンのように働くものもあるようです。
「ちょっとひと手間掛けて作ってみる・・・」
「手間を惜しまず、真面目に作っている料理人のものを食べる」

ということが、化学物質過敏症を遠ざけることにも繋がるような気がします。


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Posted by toyohiko at 12:01 │食べ物を選ぶ