2012年11月16日
便秘とインフルエンザ

秋もすっかりと深まり、少しづつ冬の気配を感じるようになってきました。そうなると、風やインフルエンザなどのウイルス性の感染症を心配するような話が、あちらこちらから聞こえるようになってきます。
実際に、小さい子どもたちの中にはマイコプラズマやRSウイルスなどあまり聞きなれないような名前のウイルスによる感染症が流行りつつあるあります。
また、数年前に焼き肉チェーン店での病原性大腸菌O-111による食中毒事故や、古くは、平成8年のカイワレ大根が原因とされた病原性大腸菌O-157の話も終わったわけではなく、いろいろなリスクが身の回りにあるのです。
これらの感染症ですが、例えば、O-157が体内に入れば必ず、食中毒の症状が出て健康被害がもたらされるというものでありません。多くの食中毒に関する事案でも100%の方が健康被害に遭うということは殆どないというのが現状です。
風邪やインフルエンザなどの上気道感染症などの原因となるウイルスも空気中を飛び回っているわけですから、「体内に入る」=「即感染」などと言うことになれば大変なことになってしまいます。
この時の、感染症に罹る人と罹らない人の違いというのは、いったい何なのかということなのだろう・・・というところに当然興味を持つ人が多いと思います。
この違いについて、少し考えてみましょう・・・
まず、第一に、体内に入ってしまう量の問題があります。特に食中毒に関する菌などは汚染された食物を大量に食べた場合と少量の場合は、当然リスクは異なります。ウイルスの場合もうがいや手洗いなど防御する方法が色々ありますが、ゼロになるということは現実的に無理にしても量を減らす効果はあると言えると思います。
次に、体内に入ってしまった場合と言うことですが、基本的に身体の中にある免疫システムによって外からの外敵を排除する仕組みがあります。この仕組みがしっかりと働いていれば少々の外敵はやっつけてしまうことが出来るということになります。
そのためには、免疫システムが活性状態にあることが重要です。逆にいいますと、身体の中で余分なものが発生したりすることによって、各器官の機能に負荷がかかっている状態ですと身体の機能もうまく機能しないということにつながります。
この、「身体のなかで、余分なものが発生・・・」の一番典型的なものが便秘です。便秘は、腸内に食物が長く滞留した状態ですので、長ければ長いほど腸の中で腐敗が進み、その腐敗によって発生した毒素が腸管から吸収され体中を駆け巡るということになるわけです。
そうなれば、肝臓や腎臓などの身体の浄化機能に負担がかかるとともに、身体全体にも負担がかかり、外敵を排除するための元気が損なわれてしまうということにつながってしまいます。
腸内環境を良くするということは、直接的に免疫活性を促すという効果と腸内腐敗を防ぐことによって身体全体の負担を軽くするという一石二鳥の効果があるということになります。
これから、本格的な冬に備えて、こういった視点で身体の準備をしてはいかがでしょうか。
Posted by toyohiko at 12:10│Comments(0)
│身体のしくみ
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