2012年04月21日
おやつの時間は何時?

「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂・・・」のフレーズ、聞いたことのある人は多いと思います。このおやつという言葉は八刻(やつとき)から来ていて1日1回、八つどきの午後2時から3時ごろに食べるのが元々の習慣だったようです。
この1日1回のおやつ・・・今ではどうなっているでしょうか?
最近のコンビニでは有名洋菓子店顔負けのスィーツが、店頭の一番目立つ所に勢ぞろいしてこちらを誘惑しているように見える・・・と思うのは私だけではないと思います。
このおやつの嗜好が昔と思うと大きく変化してきたと言う人たちが多くいます。どのように変化したかといいますと、「甘い」というキーワードはかわっていませんが、おなかの持ちの良いものから、食べやすい軽いものを好むようになってきたことにより、二度・三度・・さらには夕食後の寝る前に・・・というのが現状のようです。
小中学生を対象にした調査によると、そのトップが、スナック菓子で31%、続いて洋菓子17%・・・という結果が出ています。
その一方で、ここ数年話題になっているのが学校給食の残食率です。2005年の調査によれば「いつも残さず食べる」という子がわずか31%、「良く残す」という子が17%、「時々の残す」の約半数を入れると約7割の子がなんだかの形で給食を残しているという結果が出ています。
これは、給食の味が落ちたわけではないと思います、私の知るところによれば、残食率をあまりにも気にする結果、給食自体が「おやつ」のようになっているのでは思われるメニューもありますが、地元や諸外国の郷土料理をメニューに取り入れたり、かなり努力と工夫もされているような気がします。
つまり、1日1回のおやつから1日数回の間食になりお腹が減らないということが一番の原因なのでは・・ということなのではと思います。最近の糖尿病をはじめとする生活習慣病の低年齢化も間食の外遊びをしなくなったことと、間食の影響を考えざる得ないという現状もあります。
「お腹に優しい食べ物」言われるものは言い換えると、消化吸収が早く腹もちが悪い。さらにGI値が高く血糖値も急激に上がりやすいということになります。消化吸収がしやすいということになりますと、消化吸収に要するエネルギー消費も低く抑えられるためにさ差し引きのカロリーが身体の中に溜まりやすくなるというわけなので、食べるものも考えなければいけないのかもしれません。
食育基本法制定以来、これらの問題を改善するために「早寝運動」ということが言われています。文部科学省の調査によると、早寝をして朝ごはんをしっかり食べる子供のほうが、国語と算数の成績が良いという結果も出ているようです。
早寝というのは、具体的に何時かというとシングルエイジの4年生までは9時、5,6年生は10時、中学生は11時までに就寝することを目標に掲げています。また、夕食の時間が遅くなればなるほど食べる量が増えてしまうということも言われています。
最近は、塾や習い事があって目標到達が難しい子たちも多いかもしれませんが長い目で見たときにどちらの方が成果が出るかは考えても良いかもしれません。
子供だけでなく、もちろん大人の方たちもです・・・。
Posted by toyohiko at 15:17│Comments(0)
│食べ物を選ぶ
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。