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2011年06月24日

生活に欠かせない「紫外線」との付き合い方

生活に欠かせない「紫外線」との付き合い方

 梅雨もまっただ中、真夏のように暑かったり長雨が続きじめじめしたり・・・不快指数も高く暮らしにくい季節です。その一方で、直接的な日差しも強くなり紫外線も気になる季節でもあります
 
 紫外線というのは、可視光線(目で見える光)の7色の一番波長の短い紫色の外側という意味でultraviolet( UV)と呼ばれます。紫外線には波長の一番長いUV-A、UV-Bそして一番短いUV-Cと3つに分類されます。波長が短いほど健康に影響があるといわれています。
 UV-Cはオゾン層に吸収されて地表に届くことは無いそうで、UV-Bもオゾン層に吸収されるますが、一部は日焼けや皮膚がん、目の病気を起こすといわれています。日焼け止め表示に良くあるSPF(Sun Protection Factor)はUV-Bを防ぐ指標、PA+という表示はUV-Aを防ぐ指標です。日常の生活では極端な紫外線防御の必要はないといわれていますが、やはり浴びすぎは良くないようです。

 紫外線の身体への影響というのは、いろいろありますが、最近では免疫力の低下について言われてきています。かつては、「日光浴をすると風邪をひかない」とい言われていましたが、大量の紫外線曝露は逆効果ということもわかってきました。炎症を起こすほど日焼けをすると口の周りに水泡が出来る場合がありますが、これは免疫力が低下して単純ヘルペスが再発するからだと言われています。

 また逆に「紫外線忌避症」という言葉も最近出てきたようです。紫外線をあまりにもあ怖がるあまり、外へ出ないということのようです。
ビタミンDはカルシウムの吸収を高めるビタミンとして、紫外線を浴びることによって体内で生成されるものですが、2010年3月に開催された太陽紫外線防御研究委員会第20回シンポジウムで、正常新生児1,120人の調査でビタミンD欠乏症による頭蓋骨の軟化、いわゆる頭蓋癆(ずがいろう)というくる病の症状が高い率で発見されたという報告もあるようです。

さらに、日常の生活においては別の意味での有効活用もされています。通常、殺菌などには消毒液などが使われますが、消毒液だけではなく太陽光などからの紫外線での差殺菌も広く日常的に行われています。
紫外線は、生物のDNA、RNAを直接変質させ、遺伝子をコピーできなくさせるといわれています。つまり、生命活動に必須のタンパク質を合成できず、ウィルスや細菌はたちどころに死ぬという特徴を利用して、天日干しなどの生活周りでの衛生状態を保つのにも大きな役割を果たしています。

 私たちの生活において、毒にも薬にもなる「紫外線」十分な知識を持ってほどほどに・・・というのが一番良いですね。
ちなみに「焼け止め」をぬる場合も塗り方が粗かったり、汗で落ちるので二度塗りが良いようです・・・。


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Posted by toyohiko at 13:43│Comments(0)身体のしくみ
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