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2011年02月26日

「子どものおなか」と「大人のおなか」

「子どものおなか」と「大人のおなか」


 「子どものおなか」と「大人のおなか」の違いってなんでしょう?

「大人のおなかのほうが丸くて出っ張っている・・・」ということを言おうとしているのではありません。実は、子どもと大人では、お腹の中がずいぶん違っているのです。

 最近は、健康に関心がある方が多いのでお腹(小腸・大腸)の中に乳酸菌をはじめ非常に約100兆個といわれるたくさんの微生物が共生していることは知っている方が多いと思います。しかし、新生児のうちからそのような数の微生物が腸の中にいるかというとそうではありません。

 出産直後の新生児の場合、お腹の中にはほとんど微生物はいなく、いわゆる無菌状態といわれています。それが、3日目くらいになると劇的に増え1ヶ月位になると100億個にもなるといわれてます。
 その菌の中身はというと、ら3〜6カ月になるとビフィズス菌群が急激になり、最優勢になります。

 ビフィズス菌は昔から乳幼児の腸内に多くみられ、離乳食を始める前の子どもが病気にかかりにくいことととの関係も含め注目されていた菌としても、知られている腸内細菌です。

 また、通常分娩と帝王切開などの出産方法の違いによっても生後6カ月位までは腸内でのビフィズス菌の割合が顕著に異なるという研究や、臨月を迎えたお母さんの産道がビフィズス菌が最優勢になるということからも、新生児のおなかの中の菌は、お母さんからもらうというのが有力な説にはなっていますが、オランダで母乳中からビフィズス菌が発見されたという研究結果も近年発表され、実態はよくわかっていないというのが実情のようです。

このビフィズス菌などの善玉菌ですが、年をとっても変わらず腸内で優勢かというと実は、そういうわけではありません。
 
 残念ながら、離乳期に差し掛かる前をピークに通常の食事と摂るようになると悪玉菌と呼ばれるような有害物質を出すような菌の割合が年齢とともに増えていくのです。主な原因としては、日常のストレスや抗生物質などの投薬によるものと考えられています。

 特に、老齢期になると急激に善玉菌の割合が減って、悪玉菌の割合が増えてきます。これは、歯が悪くなったり、老化による消化機能の衰え、それに伴って食事の量の低下と筋力の低下による便秘など、理由は様々です。

 おなかの外見も変わってきますが、実は腸の中身のほうがもっと変わってきているのです。
もし、おなかの菌を見ることができたら、ぞっとするかもしれません。


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Posted by toyohiko at 15:07│Comments(3)身体のしくみ
この記事へのコメント

 ちなみに・・・・・この写真は、2月のはじめに撮った多米峠の手前にあるビオトープの梅です。
Posted by toyo at 2011年03月01日 13:02

 お腹の具合は、トラブルがあってから初めて対処する人も多いですが、中の様子を理解していれば予防することができます。
 食習慣によっても腸内細菌の様子は違うようですので気をつけたいものですね
 
Posted by toyo at 2011年03月01日 13:00

微生物は肉眼では見えません、見えたとしたらウヨウヨいて気持ち悪いかも!年をとると便通の悪くなる人が多いですよね。食も細くなってくるし、腸を大事にしなくてはいけないですね。画像は梅ですか?白いのやピンクの花が綺麗ですよね。最近桃の花も見掛けましたよ。春に近付いてきましたね。
Posted by youko at 2011年02月26日 23:15
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