2010年04月02日
旬の食べ物でエコ

桜もこれからが「旬」ですね・・・
前回は、身体の中にも他の微生物との共生関係があるという話をしましたが、その共生している微生物も宿主である人間の食べるものにも影響を受けます。このあたりの話は、またの機会に詳しくするとして。今回は、エコという視点で「食べ物」と「身体」の関係を考えていきたいと思います。
タイトルにもありますように、「旬の食べ物」という言葉がありますが、野菜であり果物であり自然の状態で作物が出来る「旬」という時期があります。最近では、野菜などは1年中ほとんどの時期にお店に並んでいるのが当たり前になってきていますので、逆に本来とれるべき時期が分からなくなってしまうほどです。
植物を例にとって言いますと、植物は成長の過程において「温度」というものに大きく左右されます。今ちょうど桜の時期ですが、桜も寒い時期を越さないと開花しないという話も最近では、知られるようになりました。つまり、自然の環境によって成長したり、花をつけたり、実をつけたりするのです。
逆に、それ以外のときに作物が欲しいという場合には、まず周りの温度の環境を人為的に変えていく必要があります。それには、大量の燃料が必要になります。さらに、成長を早めるために化成肥料を多く使ったり農薬も多めに使うケースも見られる様です。
また、夏野菜の代表選手であるトマト、キュウリ、ナスなどは、体のほてりを冷やす効果や、暑さによって奪われやすいビタミンCも豊富です。
逆に、冬の野菜の代表選手である白菜、ネギ、ほうれん草などは抵抗力を高め身体を温める効果があります。
このことから見ても、冬に燃料や農薬をたくさん使った身体を冷やす食べ物をたくさん食べる・・よくよく考えるとチョットおかしいかも?? という疑問もわいてくるような気がします。もちろん、食事は楽しく食べるのが一番ですので、気にしすぎるのも良くないと思いますが。
「食べ物」と人間の「身体」本来のチカラの関係を見直せば、身近なエコが見えてくるような気がします。みなさんも是非考えてみてください。
Posted by toyohiko at 12:27│Comments(2)
│食べ物を選ぶ
この記事へのコメント
疲れた時には、甘いもの・・って良く言いますよね。
基本的には、身体の状態を脳が判断し現在必要とするものを食べたくなるという考え方が一般的のようです。
実は、人間の機能の中で一番の大食漢は脳といわれています。そしてその主たるエネルギー源は糖質と言われています。
つまり、「甘いもの」を欲しがる張本人は「脳」ということになります。あまり、身体を動かしていないのに集中して考え事をしたりしたときにおなかがすくのもこのためと言われています。
逆に、お酒の後におなかが減っていないはずなのに、ラーメンなどの穀類(本当は糖質といったほうが良いのですが・・)が食べたくなるのは、別のメカニズムです。
いろいろ、探ってみると面白いと思います。
Posted by 高橋 豊彦 at 2010年04月09日 09:59
旬のものを食べると美味くて栄養も豊富、それと値段も安いですよね。私が前から不思議に思うのは、体が食べ物を欲しがる時ありますよね。疲れた時は甘い物、暑い時は酸っぱい物というように!食べたくなる物を食べると、体にはどんな作用があるのか興味があります。
Posted by 手塚 容子 at 2010年04月08日 20:39
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