2010年03月06日
「いただきます」と「ごちそうさま」の意味・・・

皆さんは、食べる前に「いただきます」と言ってから食事をします。また、食べ終わった後には「ごちそうさまでした」という習慣になっています。この言葉は、もの心ついたころから家族に教わった言葉かと思いますが、その言葉の意味までしっかりと教わった方はどのくらいいるでしょうか・・?私の周りにも、「この言葉は、普段使っているけど意味までは・・?」という人も少なくありません。
このような言葉の語源はいろいろありますが、一般的には、「いただきます」というのは「命」を頂きます。ということだと言われています。どんなものでも私たちの口に入るものはもともと「命」のあるものです。「植物」でも食材になったことで、「野菜」というくくりにはいるものや「果物」といったくくりにはいりますが、もともとは一つの命として周りとの生存競争をしながら戦っている1つの種なのです。当然、「肉」や「魚」も同じです。(中には、塩のように無機物のものもありますが・・・)
その「命」を頂戴しているということに対する敬意をしめし、大切に思い、自分自身の「血」や「肉」にしていくということになるのです。だから、昔から「食べ物を粗末にしちゃあいかん・・」というのです。食べ物を粗末にすることは「命」を粗末にすることにつながると考えるからです。
また、食後に言う「御馳走様(ごちそうさま)」ですが、昔は今のように食材が近くでいろいろ揃うような時代ではありませんでした。そのためお客様の食事を用意するために馬を走らせたり、走り回って大変な思いをして食材を集めたのです。その様を「馳走」と言います。そういったことから「おもてなし」の意味が含まれるようになったと言われています。つまり、「ごちそうさま」は料理のみでなく、食材そのものをつくり食事を用意してくれた人たち全員への感謝の気もちを表す言葉なのです。
つまり、「いただきます」は、「命」への感謝。「ごちそうさま」は、「人」への感謝。
ということになるのです。そんな思いを感じながら「食」そのものを見直してみると食事がおいしくなるかもしれませんね・・
Posted by toyohiko at 10:00│Comments(2)
│食の文化
この記事へのコメント
冷蔵庫も電子レンジもなかった頃の時代を思い浮かべて、当時の食事を想像するのも良いと思いますよ…
現代の料理にもずいぶん当時の工夫が生きているものです。
Posted by 食育のススメ at 2010年03月09日 15:40
いただきますの話は聞いたことがありましたが、「御馳走様」の由来は、初めて知りました。
そういわれてみればごちそうを表現する言葉に「海の幸」「山の幸」といううのがありますね。
あらためて「ごちそう」について考えながら食べようと思います。
Posted by みかわスポーツワールド制作担当おのま at 2010年03月07日 15:12
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